生活

市川海老蔵さんもハマった「いのちを支えるスープ」辰巳芳子さんが伝えていきたいこと

投稿日:2017年5月17日 更新日:

辰巳芳子(たつみ よしこ)さんをご存知でしょうか。
料理研究家であり随筆家でもある辰巳芳子さんは1924年生まれで現在92歳!

しかし現在でも自宅で「スープの会」を主宰し、自身の父への介護食「いのちのスープ」に代表される家庭料理の大切さを雑誌・著作・テレビなどで伝え続けています。

最近では歌舞伎役者の市川海老蔵さんも、辰巳芳子さんのスープレシピにハマり作っているとブログで紹介していました。

それは役者としてのハードな生活を食の面から見直すことと、妻であり闘病中の麻央さんへの差仕入れの意味もあるようです。

今回はそんな辰巳芳子さんについて調べてみました。

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辰巳芳子さんといえばいのちのスープ

辰巳芳子さんの名前を知らない方でも、「いのちのスープ」は聞いたことがあるという方もいるかもしれません。

辰巳芳子さんと言えばいのちのスープ、いのちのスープと言えば辰巳芳子さんというほど、辰巳さんを語るにははずせないものの一つです。

いのちのスープとは、1972年に実父が脳血栓の再発で入院した際、嚥下困難になった父に、母娘でスープを作って持って行ったことが始まりとされています。

脳梗塞で倒れ、嚥下障害(えんげしょうがい)により食べる楽しみを奪われた父、その最後の日々を母と娘が工夫した様々なスープが支えたのだそうです。

素材をじっくり煮出した栄養のあるスープは、寝たきりのお父さんもスプーンを求めるように首を伸ばしてゆっくり飲み込まれたそう。

それがいつしか「いのちのスープ」と呼ばれ、一般の方だけでなく緩和ケア病棟に勤める医療従事者の方々も、辰巳さんのところへスープの作り方を習いに来ているのだとか。

普段食欲がなくて食べられない患者さんほどいのちのスープを喜び、嚥下障害の人もポタージュなら食べられるという、まさに命をつなぐスープなのです。

玄米スープのレシピ

いのちのスープの中でも特に有名なスープの一つがこの「玄米スープ」です。究極のレシピと言っていいほどシンプルで、余計なものをそぎ落としてたどり着いた養生スープ。

レシピはこちら。

 

材料
(カップ4弱分)

【玄米を炒る】
・玄米 カップ2(300g)*つくりやすい分量。

【玄米を炊く】
・玄米 (炒ったもの) 80g
・昆布 (5cm四方) 2~3枚
・梅干し 1コ
*梅干しの種3コでもよい。

つくり方
【玄米を炒る】
1 玄米は水で洗い、ボウルに入れる。たっぷりの水を注いで30分間浸して、ざるに上げて6時間ほどおく。

2 厚手で油けのない平鍋を用意する。火力全開を10とすると7の火にかけ、鍋を温めてから、玄米を入れる。

ポイント
最初は割合と強い火にかけ、玄米を炒りましょう。

3 玄米全体を木べらで動かしながら5~10分間ほど炒ると、玄米が小麦色になり、はぜる音が聞こえてくる。火力全開を10とすると3~4の火に弱め、玄米を炒る。

ポイント
はぜさせるのは玄米の中のでんぷん質を表に出すため。でんぷん質を表に出し、栄養分をよりスープに煮出すのです。玄米がはぜ始め、ピチピチとした音を聞くのはよいものですよ。

4 たえず木べらを動かしながら炒り、色づかせる。

ポイント
香りと音に集中しながら、へらをあきれるほど絶え間なく動かす。何度もつくって、この感覚をわがものとしてください。

5 20分間ほど炒ったら紙の上にあけて粗熱を取る。

ポイント
瓶などに入れて常温で1週間ほど保存可能。それ以上は油臭さが出てくる。

【玄米を炊く】
6 ホウロウのポットなどに、炒った玄米、昆布、梅干し、水カップ5を入れ、ふたをして中火にかける。

ポイント
対流すると栄養分が抽出しやすいので、鍋ではなくポットを使う。

7 煮立ったらふたをずらし、弱火にする。フツフツと30分間ほど炊き、味をみてこす。

 

 

動画はこちらです。

辰巳芳子さんは宗教家?

ネット上で辰巳芳子さんを検索すると、「宗教」という言葉が出てきます。辰巳さんは宗教家で、いのちのスープは布教活動の一つなのでしょうか?

もちろんそんなことはなく、辰巳芳子さんは食の大切さをより多くの方に伝えていきたいだけ。

ただ、「食」「人」「つながり」「宇宙」などなど、宗教家が好むようなワードが多く出てくるのも事実。

というよりも、逆にエセ宗教家がそれっぽい言葉を並べているだけに過ぎず、辰巳さんは父の介護を通し、食の大切さを知ったからこそそれを広めていこうしているのです。

実際には辰巳さんは高校2年の時、カトリックの洗礼を受けているようですが、そのこととはあまり関係がないように思います。

辰巳芳子さんの現在の様子

御年92歳という辰巳芳子さんですが、現在の様子はどうなのでしょうか。

少し前の雑誌・クロワッサンでは、創刊40周年を記念した特別企画「食と命を見つめ続け、92歳辰巳芳子さんの伝言」(2017年3月発売)という特集が発売されています。

また自宅で行っているスープ教室には、辰巳芳子さんも講師として立っているようです。

杜の会教室(1年間でスープの基本を学んでいただく教室)
*開催日:毎奇数月の第三水曜日<5月から翌年3月まで(全6回)>
*時間:13:00~16:00
*講師:辰巳芳子、弟子
*場所:「食の生活館」SELP杜

中には9年待ってやっと参加できたという生徒さんもいるほどだそうですよ。

映画「天のしずく」

辰巳芳子さんは「天のしずく」という映画にも出演されています。

農と食を通して、人の命の尊厳を改めて考え直す映像記録となっていますが、辰巳芳子さんの優しく、そして凛とした佇まいがとても印象的です。

今こそ、いのちのスープを

今、本屋の料理本コーナーをのぞくと、いかに早く簡単に作るかということを競い合うかのように、さまざまなお手軽レシピ本が並んでいます。

それは悪いこととは言わないし、現代の仕事を抱える主婦にとって、お手軽であっても自宅で作って食べるということだけでも上出来と言ってもいいのかもしれません。

野菜の切り方をそれぞれ変え、3時間コトコト煮込む・・・などというレシピは、もしかしたら今の時代には向いていないのかもしれません。

だからこそ、時々でいいから立ち止まり、食とは何か・命とは何かを考え、時間と気持ちに余裕がある時だけでもいいから、ゆったりとした気分で料理をしてみるのも、辰巳芳子さんの思いをくみとることの一つなのかもしれませんね。

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