先日の冬至には湯船に柚子を浮かべた「ゆず湯」を楽しみました。
昨年、ゆず湯に浸かった際に皮膚にピリピリした刺激を感じるという初めての経験をしたばかり。ただ「その時の体調が悪かったのだろう」程度にしか思っていませんでした。
まさかこんな火傷のような跡が残ってしまうとは!!
次からはこんなことを繰り返さないように自分への覚書と、一度でもゆず湯で肌に刺激を感じた方のため、ここに記しておきます。
ゆず湯で肌がピリピリと痛い原因
全ての人がゆず湯に刺激を感じるわけではありませんが、決して少なくはないようです。かくいう私も以前は刺激など全く感じませんでしたが、ここ数年感じるようになってきました。
ではなぜゆず湯に入ると肌がピリピリしたり、肌に痛みを感じる人がいるのでしょうか?
柚子をはじめ、柑橘類の皮には油分を落とす成分が含まれているそうです。確かに、洗剤でオレンジ天然成分が使われているのを見かけますね。
肌が健康な状態であれば多少の刺激は感じないで済みますが、敏感肌の方や荒れ性の方はその刺激を敏感に察知してしまうのでしょう。また、普段は健康な肌でも冬の乾燥で痒みを感じてしまう方もいるようです。
刺激の少ないゆず湯の入り方
それでは敏感肌の人はゆず湯を楽しめないのでしょうか?
そんなことはありません。多少手間はかかりますが、刺激や痛みを感じずにゆず湯に入る方法もあります。
沸かしたお湯に、輪切り・もしくは半分に切った柚子を入れ、再び沸騰して来くるまで茹でた柚子を湯船に入れる
柚子のあの香りは多少飛んでしまいますが、湯船に入れるとまた香ってくるそうです。
「こんな面倒なことできない(>_<)」という方(私も含め)はにはこんな方法も。
・湯船の中で柚子をつぶさない
お湯の中に長時間柚子を入れておくと、ふやけてちょっとした刺激でつぶれてしまうこともあります。また、せっかくだから柚子の香りを堪能したい!とわざとつぶす場合も。
しかしそれが肌への刺激を強める原因となります。
「そんな大げさな・・・」などとは、私の経験を知った後は思えなくなるでしょう。
柚子をつぶしてすぐに異変が
元々肌には自信がありました。トラブルは全くなく、何を使っても・何も使わなくても肌が荒れたり吹き出物が出来たりすることは全くありませんでした。
だから以前ブログに書いた突然の肌トラブルには大慌てだったわけです。 私は50年近く生きてきた中で、幸いにも肌荒れ・かぶれ・乾燥などのいわゆる「肌トラブル」には一切無縁でいました。 綺麗な肌というのには程遠く、むしろ肌トラブルはないけれど、ひどい脂性肌には ... 続きを見る
アクアテクトゲルクリームをお試し購入してわかったこと
今思えば、今回のこともこのあたりから予兆はあったのかもしれませんね。それでも長年の「丈夫な肌」という思いこみから「一過性のもの」としか受け取っていませんでした。
冬至のこの日、私がお風呂に入った時に柚子は潰されずに丸のまま湯船に浮かんでいました。浴室内は柚子の良い香りで満たされ、1年に1度の行事を存分に楽しめました。
今になってみるとそれだけで満足していればよかったのです。「たら・れば」を言い出したらキリがない事はわかっているのですが・・・それでも後悔してもしきれません。
その日ゆっくりと長風呂を楽しむため、浴室に小説を持ち込み楽しんでいました。両手をお風呂の蓋の上に乗せ本を持ち、一方お湯の中では足で柚子をもてあそんでいました。
すると、強く押したわけでもなく柚子がつぶれたのです。長い時間お湯に浸かった柚子はすっかり柔らかくなっていたようで、外部のちょっとした刺激で簡単につぶれてしまった様子。
一瞬「しまった!」と思ったものの、その時点ですでに30分以上ゆず湯に浸かっていました。その間、柚子が丸ごとだったとはいえ、以前感じたような肌への刺激は全く感じませんでした。
それですっかり気を許してしまった私。しかも柚子をつぶした途端、それまでにない華やかな柚子の香りが浴室内に広がった事も、それまでの警戒心をすっかり解く原因になったのです。
太ももの裏側にみみず腫れがあるような感覚
しばらくそのまま小説の続きを読んでいると、ある異変に気付きました。
それは太ももの裏側で、感覚としてはみみず腫れがあるような感覚でした。
そこで私が思ったのは「お風呂に入る時に乾燥で痒くて掻いたのだろう」ということ。
なぜならその場所は、太ももの裏側を両手で左右から掻いたと思われたからです。
膝裏の上あたりからお尻の下のあたりまで、左右から両手で掻くとちょうど太ももの裏側を斜めに横断するような形になります。痛みを感じているのはまさにそこ。
正直この程度にしか思っていませんでした。かすり傷がしみるのはよくある事。ましてや今回はゆず湯、刺激があって当然だ、と思ってやり過ごしていました。
ところが、です。
その後痛みはどんどん強くなり、気づけば痛みで両足をよじるほどになっていました。
ここで傷の状態を確認すれば良かったのでしょう。いえ、すぐにお風呂から出れば一番良かったのでしょう。
しかし、これまでもゆず湯にピリピリした感覚があったという経験と、「傷がしみるのは当たり前」という自分の危機管理の弱さ、そして今考えても本当に愚かだと思いますが、
「小説のこの章が終わるまで読んでしまおう」という、私がよくやる「区切りをつけたい」と思うクセ。それら全てが悪い方へとつながってしまいました。
しばらくすると急に痛みは消えた
しかし不思議なことに、あれだけ強い痛みは10分程度続いたのち、フッと消えていきました。これを私は「ラッキー!」と思ったのです。それは本を続きが読めるから。
この時点でもまだ、自分の身に起きた危機に全く気付こうともしていませんでした。
お風呂から出た後はゲンキンなもので、あんなに強い痛みがあったにも関わらず、そんなことがあったことすらすっかり忘れ去っていました。
この件を思い出させたのは次の日でした。
次の日には火傷のような跡が点々と残っていた
翌日いつものようにホットヨガへ行き、心地良い汗を流しました。そのままシャワー室へ行き熱いお湯を浴びていると、太ももの裏側に痛みを感じました。
そういえば昨夜、ゆず湯で痛かった場所はどうなってるだろう?
そこでやっと痛みがあった場所を見たわけですが、思わずシャワーブースで声をあげそうになりました。
「何この火傷みたいなあとは!?」
腕とは違い普段からほぼ日に当たることのない部分。肌は白い方ではありませんが、この部分に関してだけ言えば「真っ白」と言っていいかもしれません。
そこに点々と存在する赤い火傷のようなあと!!
肌が白い部分なだけに余計に目立っています。一番大きなあとは「5cm×3cm」くらいで、あとは小指の先程度の傷があちこちにありました。
と、ここでフト不思議に思いました。掻いたであろう傷と、昨日感じたのは「みみず腫れ」の感覚だったはず。それがなぜ、みみず腫れとは関係ないこんな傷に・・・?
もちろん素人の私がそんなことを考えても答えは出ません。答えはただ一つ。
ゆず湯が傷にしみたにも関わらず、それを放っておいたら火傷のような傷になっていた
ということです。
未来の自分へ ゆず湯では決して柚子をつぶさないようにと心得よ
見た目は火傷のように見えますが、実際には火傷ではないはず。かぶれと言ったらよいのでしょうか。あれからしばらく経ちますが、未だあとは消えていません。
私は傷が茶色く残るタイプ。このあともきっと色素沈着して残っていくのでしょう。いくら人目にさらさない部分とはいえ、自分の不注意から体に傷をつけてしまった。
もっと自分を大切にしてあげなければ。これは今まで我慢したりおざなりにしてきたことへの反省とも言えます。これからの人生は自分を主役にしていこうと決心した矢先だったのに。
今さら後悔しても仕方ありませんが、今後私と同じような後悔をしないために書き記しておきます。1度でもゆず湯で肌に刺激を感じたことのある方は特に要注意です。
ゆず湯は柚子をつぶさず丸のまま楽しんで。それでも肌にピリピリとした痛みを感じるようならすぐに出てください。そしてシャワーで全身を流しましょう。
ゆず湯に入れないわけではありません。自分の肌にあった入り方を知れば良いだけ。ぜひそれをご自身で見つけてみて下さいね。私のような後悔をしないために。