「多汗症」と聞いて、みなさんはどんな状態を頭に浮かべるでしょうか。
とにかく「すごく汗をかいている」というイメージが沸くと思いますが、大体その通りです。
多汗症は、腋の下・手のひら・足の裏・頭部等に、「異常に発汗する病気」です。
私はこの多汗症のうちの、手のひらに日常生活をする上でいろいろな障害をもたらすほど発汗する、手のひらの多汗症です。
これまで40数年間、私は手のひらの汗と一緒に暮らしてきました。
多汗症とは
多汗症(たかんしょう)とは、緊張・不安などのストレスから交感神経が狂い、体温上昇とは関係なくエクリン腺より汗が過剰に放出される疾患です(悲しい時に涙が分泌されることと同じ)。発汗する部位は 頭部・手・脇に多く見られます。
全身的に発生する「全身性多汗症」と、体の特定の部分で発生する「局所性多汗症(限局性多汗症)」があります。
手の多汗症
人の視線や公の場に立った緊張などにより手の汗腺が刺激され、しずくとなってしたたり落ちるほどの発汗がみられる症状。
(通常ではしずくとなるほど多量に放出されることは少ない)
手術やある程度の努力で治すことができます。
脇の多汗症
腋の多汗症は、体温上昇や交感神経の刺激で多量に発汗し、緊張や不安などでしずくがしたたり落ちるほどの発汗をする症状です。
手術や薬などで治ると言われています。
脇の多汗症の場合、臭いのもとを多く含む汗が出されるため、自分の体臭を気にする人が多いようです。
頭部の多汗症
頭部も体温上昇で発汗したり交感神経の刺激で多量に発汗することがあります。
手や脇のように隠すことができないため、人と話していたり視線を感じてダラダラと汗が流れてしまうことで多汗症体質と見抜かれやすい傾向があります。
また、手や腋ほど手術や努力で容易に治るものではないといわれています。