先日、子供のの小学校のPTA総会に出席しました。
いつもなら保護者席に座って総会を見るところですが、今年はとんでもない大役をおおせつかってしまい・・・
壇上に上がり、議題を議事録に書きとめていくというもので、最初そのお話をいただいた時は丁重にお断りしたのですが、いつもお世話になっている方がとても困ってらっしゃったので、「今回限りで」という事でお受けしました。
先ほども書いた通り、やる仕事と言えば議題に添って進んでいく総会の流れを書きとめるという書記役。
人前で発言をするわけでもなく、議事を進める役というわけでもないので、本来ならば特に困ってしまうような事ではないのですが・・・
なにしろ私は「困った手」の所有者ですので(;´Д`)
緊張はピークに!頼りの四つ折りの紙も無残な結果に
当日まで緊張しまくり、その事を考えるだけでそのたびに手に汗がじわ~っ。
今からこれじゃ当日どうなる事やら・・・と途方にくれましたが、それも経験上想定範囲内の事。
とにかく、何かに書きとめるという事は、そのノートなり議事録が汗でぐちゃぐちゃになるのを避けなければなりません。
という事で当日は総会に、四つ折りにした紙を持参。
これは学生時代からやっていた事で、授業でノートをとっていると手を置いた場所のノートが汗でくにゃくにゃになり、それだけならまだしも、ひどい時はノートが破れたりする事もあるのです。
この経験を活かし、当日も四つ折りにした紙を持っていき、右手の下に敷いて書き留める予定でした。
そして当日。
最初に授業参観があったのですが、心はすでに憂鬱なPTA総会に。肝心の授業は、何をやったのか覚えてない程に緊張が高まっていました。
用意して行ったタオルハンカチはすでにしっとり。
タオルハンカチの渇いた場所を探しつつ、懸命に手の汗をぬぐい続けます。
そしていよいよPTA総会。
会場に入り緊張もピークに達し、一番前の保護者を見渡すような場所の席に通され、そんな事がまたさらに緊張をあおります。
隣に座った知り合いと他愛のないおしゃべりをしつつ、なんとか気を紛らわせながら「その時」を待ちます。
そしてとうとう名前を呼ばれ、まわりに聞こえそうなほど心臓の音をバクバクさせながら壇上へ。
書記として、学校から職員が1人選出されたので、書記席にはその方と私の2人。
席に着くと、早速その職員から紙を渡されました。
それはノートでもなく議事録でもなく、1枚の紙。
これは私にとってはラッキーです。
1枚の紙ならよもやヨレヨレになろうとも、それだけで被害は済むけど、ノート状のものだと他のページにも被害が及びます。
とりあえずホッとして、ポケットから四つ折りの紙を取り出し、それを右手の紙に当たる部分に敷き、汗をその四つ折りの紙に吸い取らせながら書き取ります。
ところが、あまりの緊張に予想以上の汗が出たようで、四つ折りの紙は総会途中ですでにぐっしょり!
その影響で、記帳する紙もしんなりしてきてしまいました。
仕方ないので、右手の手のひらの部分が紙につかないように少し浮かせて字を書くという、荒技に出ました(苦笑
でも実はこれも学生時代に身につけたワザ。
こうすると字は汚くなりますが、大切な紙を濡らす事がありません。
自分のものなら紙がよれっとなってもかまいませんが、多分これは学校に保管するものでしょうから・・・
なんとしても汚さないように、せめて最小限にとどめなくては。
議題も進み、少し緊張がとけてきた頃、チラリと横目でもう一人の書記さんの紙を見てみると・・・
もちろん、紙は最初の綺麗なまま。
かたや私の紙と言えば、大量の汗の熱気が四つ折りの紙を通して伝わってしまい、右手を置いてあった部分がめくれ上がってきています(;´Д`)
う・・・申し訳ない!!
大役を終えた途端に手の汗は引っ込むというお決まり
どうにかこうにか総会は終わり、その途端に手の汗もすっと引いて行きました。
汗が出きったというのもあるでしょうが、こういうのを見るとこれはまさに「精神的な汗」ですね。
私のような手の汗のかき方は、もしかしたらメンタルトレーニングで少しは変化が期待できるのかもしれません。
とにかく、私にとっての大仕事はこれで終わり。この大役を頼んできた方は
「助かったよ、ありがとう」
と言って下さいましたが、
「もう来年は頼まないでね」
と冗談まじりにお願いしました。
多分、その方はどうして私がそんなに嫌がるのかは、きっと理解できないでしょう。
この気持ちが理解できるのは、手に異常な汗をかくという経験をしている方のみ。
だから、これからも誰かに手の汗を事を話す事はきっとありません。
「汗をかいて記録ができないからダメ」
ではきっと理解してもらえないから、
「異常に緊張するから」
という理由しか、断る理由がないのです。
でもそれだって、
「みんな緊張するから大丈夫だよ」
と言われるのがオチでしょう。
この異常なまでの手の汗は、通常の人にどんなに説明しても理解はしてもらえないものなのですから。
とにかく私は自分の精神状態を守るために、こういったことは断らなければならないと悟ったのでした。
それが不義理にならないように、私が出来るほかの事で恩返ししていくしかなさそうです。