6月24日は、昭和を代表する歌手・美空ひばりさんの命日です。美空ひばりが亡くなってもう27年になりますが、その歌声は27年経った今でも語り継がれています。
そんな美空ひばりさんですが、私は昔からずっと気になっていたことがありました。
それは、歌を歌う時に必ずマイクをハンカチで包んで握っていたから。
これを見て手汗で悩んでいた私にはピンときました。
「美空ひばりさんも手汗に悩んでいるに違いない!」と。
美空ひばりさんは手掌多汗症で悩んでいた!?
子供の頃から、物心ついた頃には「自分は人よりも手に汗を多くかいている」という事を認識していました。
だから子供心に、
「あまり人に触れたり、人の物に触ったりしないようにしよう」
と気をつけていました。濡れた手であちこちべたべた触れるのは、決して気持ちの良いものではないだろうと思ったからです。
これは物心がついたころから自然とやってきたことなので、特に苦労とも感じませんでした。むしろ、触れたものが濡れているところを誰かに見られるのが嫌だったし。
今振り返っても自分の手の汗とうまく付き合ってきたと思っています。
その頃、テレビで美空ひばりさんが歌っているのを見た時に衝撃が走りました。
「こんな偉大な大スターも手に汗をかいて困っているんだ!」
というのも美空ひばりさんは、必ずマイクをハンカチで包んで歌う事に気付いたのです!
当時はまだカラオケなんてなかった時代ですが、大人になりカラオケに行くようになり、いわばマイクを他人と共有するわけですから、自然と同じ事するようになりました。
そんなこともあったから、ますます
「美空ひばりさんは手汗に悩んでいたに違いない」
と決めつけていたのです。
最近その事をフト思いだし、ダメもとで調べてみたところ、さすが・・・今の時代!事実が、しかも衝撃の事実(?)が判明しました。
美空ひばりさんがマイクをハンカチで包んでいた理由とは
美空ひばりさんの時代は、マイクといえばスタンドマイクで、ハンドマイクが普及したのはだいぶ後になってからの事。
そんなこともあり、ひばりさんは、
「人様から渡された預かり物(マイク)を直接触るのではなく、何か一重包んで使わせて頂く」
という礼儀作法を重んじていたという事なのだそう。
ひばりさんがマイクをハンカチに包んで歌っていたのは、手の汗が気になったからではなく、礼儀からだったというわけですね。
なんだか・・・その話を聞いて胸を打たれました。
天才と呼ばれ、小さい頃から芸能界で生きてきたひばりさんですが、人としても本当に素晴らしい方だったのですね。
だからこそ、ひばりさんが歌う歌は胸を打ち、亡くなっ27年経った今もなお「伝説」として語り継がれる人となりえたのでしょう。
子供の頃から勝手な勘違いをしていましたが、思わぬところで大偉人の人となりを知る事となりました。
そういう心遣い、どんな場面でもできるような人間になりたいものです。