2020年夏、各地で熊の被害のニュースが続きました。
熊をよける方法としてはいろいろ言われていますが、手軽な対策として私は登山の際、必ずリュックに「熊よけ鈴」をつけています。
もちろん、鈴を鳴らしているから100%安心・・・ということはないでしょうが、入山前に熊出没情報をチェックするなどの二重・三重の対策のうちの1つとして有効であると考えています。
ただ安心を得られる反面、登山中はいいですが、完全に熊が出没する状態ではない状況で鈴が鳴り続けるのは結構ストレスを感じます。
それは自分だけでなく、周りにいる人も少なからずそう感じるはず。
とはいえ、消音装置がついている熊よけ鈴は結構なお値段。
なんとかして簡単に鈴の音が消せて、そして使いたい時にさっと音が出せるような方法はないものか・・・
そこで家にあるもので試してみたところ、簡単に消音ができたので紹介します。
熊被害は他人事ではない
「熊の被害」など私には最も縁のないものと思っていましたが、たまに軽登山を楽しんだりすることもあり、最近は入山前に熊出没の様子をチェックするようになりました。
意外ですが身近な山にも熊の出没情報があり(例えば手軽なハイキング場所として有名な戦場ヶ原とか)、安全に楽しむためには万全の備えは欠かせません。
(日光湯元ビジターセンターによる2020年8月の熊目撃情報)
後悔しないため、できる限りの準備はしておきましょう。
熊よけ鈴の消音の仕方
さて本題です。
登山中の熊よけ対策として、鈴を鳴らすというのは簡単かつ効果が期待される方法です。
ですが先ほども書いた通り、登山中以外で熊よけ鈴が鳴り続けるのは聞いていてあまり好ましいものではありません。
消音が可能な鈴も購入できます。
が、高い。
こちらはお店で実際に音を確かめてきましたが、かなり心地の良い音色です。でも・・・高い。
ということで購入したのはこちらの鈴。
しかも旧製品だったようで安く買えました。
ちなみに最新バージョンはこれ。
消音装置付きの音色に比べるとかなり劣りますが、値段と熊をよけるという観点から考えての購入です。
そしてこの音を消すための道具はペットボトルのキャップ。
これに穴をあけて
差し込めば・・・・
はい、完成。
たったこれだけのことですが、見事なまでに消音できています。
入山して音を鳴らす際にはペットボトルキャップを外しカラビナに引っ掛けておけばOK。
これで消音装置付きの鈴を買わずに済みました、めでたしめでたし。
熊よけ鈴、あれこれ
今回はアウトドア専門店でしかチェックしませんでしたが、ホームセンターをチェックしてみるのもいいかもしれません。
「コメリ」でも取り扱いがありました。メーカーは「コンパル」という会社のものでした。
また、100円ショップでも取り扱いがあるようです。
さらには南部鉄器で作られた熊よけ鈴も!
さまざまな種類がありますが、本来の目的は熊に人間の存在を知らせること。遠くまで音が響くものが望ましいですね。
入山の際はビジターセンターで熊出没情報のチェックを忘れずに
ここでは熊よけのための鈴の消音の方法を書きましたが、熊鈴はあくまでも熊対策の中の一つに過ぎません。
そもそも「熊よけ鈴で熊を回避できるのか?」という論争はいまだに決着がついていない様子。
これは私の個人的な考えではありますが、人間が熊やその他の動物の住む領域に入り込むという行為をしているわけで、絶対に遭遇したくないというのは人間の勝手な考えなのでは?と思うのです。
私たちが熊に遭遇しないためにまずできることは、入山前にビジターセンターで熊の出没情報や出没場所をチェックすること。
もし危険を感じるのであれば、引き返すという勇気も必要かと思います。