2016年6月にホットヨガスタジオを併設したジムに入会し、現在も週に4~5回のペースで楽しんでいます(2020年、自粛の時期に退会)。何事にも飽きっぽい私ではありますが、ここまで長く続いている運動はホットヨガが初めてです。
ホットヨガを始めようとする方たちの目的はたくさんあるでしょうが、その多くはダイエット効果や冷え性改善効果を求めてくる方も多いのではないでしょうか。
しかし最近では「もしかしたらホットヨガはやめた方がいいのでは・・・?」とすら思うようになりました。長く続けてきたからこそ見えてきたホットヨガのデメリットです。
その理由を説明します。
長く続けた人ほど退会者が続出?
2016年6月に入会した当時、同時期に入会した会員さんたちがたくさんいました。入会後のオリエンテーションには、これから時々出会うことになるであろう運動仲間が十数名いました。
当初の会員たちは半年から1年の間に少しずつ退会していきました。そこにはホットヨガに抱いていたものの違いや、目的の達成・通うことへの困難など、さまざまな理由があったのだと思われます。
それでも数人はやめずに残り、今でも当初の何人かとは一緒に汗を流しています。
私が見てきた中で感じたことは、入会した多くはだいたい1年以内に退会していきます。
これはどこのジムでも、またジムに限らず習い事全般にあることだと思います。
ただ、先ほども書いた通り私と同時期に入会した人たちの中で何人かはずっと続けてきていました。
そう、ほんの少し前まで私と同じように、いえ私よりも多く週5~6で通っていた人たちが、ここにきて相次いで退会していきました。あんなにマメに通っていたのに、バタバタと辞めていったのです。
ホットヨガはインストラクターにもデメリットがある?
退会していったのは会員だけではありません。
何より私がショックを受けたのは、これまでずっとホットスタジオで何かしらのプログラム(ヨガ・ピラティス・骨盤矯正など)を長く受け持っていたインストラクターが、次々と辞めていっていったことのです・・・
しかもショックだったのは、インストラクターが辞めていった理由が
だというのだからショックは倍増です。
体に良いことをしているはずなのに、インストラクターすらが体調を崩して、しかもそれが続出しているだなんて。
実際に私が聞いた、ホットヨガを辞めていった人の理由
ホットヨガを長く続けていくうちに、顔見知りになった人たちがたくさんいます。
そんな方たちと一緒に汗を流すというのはとても楽しいものでもありました。
中には一緒にランチをするほどの友達もでき、ホットヨガという同じ目的を持った仲間との時間はとても実りの多いものでもありました。
しかしその仲間たちが相次いで退会していったのです。これはとても寂しいことですし、退会の理由も気になるところです。
そんな、仲が良い人たちだからこそ聞けた、ホットヨガを辞める理由はショッキングなものばかりでした。
40才女性
夜中、急に腰から足の痛みで目が覚めた。その後何度か同じようなことが続き、こんなことは初めてで恐ろしくなった。運動を続けていてこんなことになるとは思わなかったので、しばらく辞めて様子を見ようと思う
57才女性
ここのところ急に心臓がキュッと痛むことがあり、怖くなったのですぐに病院に心電図をとりに。幸い何もなかったけれど、医者からは「ホットヨガは体に負担が大きい」と言われたので辞める
60才女性
とにかく疲れやすくなった。ホットヨガに来る前はこんなことなかったのに、ここに通うようになってから疲れて横になることが多くなった
53才女性
ホットヨガを終えたあと、頭痛がするようになった。普段頭痛がすることなど全くないのでびっくりした。ネットで調べたら軽い熱中症の状態だということで、怖くなったので退会する
これらは私が実際に聞いた退会の理由です。
そしてこの方たちは私が共にホットスタジオで運動をしてきた気心知れた仲間たちだったので、驚きもひとしおでした。
え!?ホットヨガって腎臓に負担がかかるの?
もちろん個人の年齢や体調もあるでしょうが、この人たちに共通するのは「週5~6回、時には2時間続けてホットスタジオレッスンに参加していた」人たちでした。
誰しもがホットヨガで体調を崩すという事はないでしょうが、これまで書いた通り、実際に体調を崩してやめていく人たちを見てきただけに、自分には関係ない事とは言えなくなってきました。
また、辞めていったインストラクターさんの中には、腎臓の数値が悪くなったという方もいて、医者からドクターストップがかかったという方もいました。
体のために始めたことが、腎臓に悪影響があるって…
そこでホットヨガと腎臓の関係について調べてみたところ、たくさんの不安事項を目にする事に。
はっきりとしたエビデンスは見つけられなかったものの、読んでみると
「そうそう!」
「私もそういう事があった!」
と思う事が多々あり、怖くなってしまったのも事実。
ホットヨガを行うホットスタジオは、当然のことながら室温が高く、その中で激しい運動(私はそういうクラスは受けていませんでしたが、実際に激しい運動をするクラスがありました)をするのは、心臓にかなりの負担がかかるというのです。
そして、大量の汗をかくからインストラクターさんが常に「お水を飲んで」と促してくれるのですが、それが腎臓に負担がかかる原因になる、とも言われているようです。
これらの事はエビデンスこそありませんが、実際に具合が悪くなった人と多く見てきただけに、大きくは間違っていないような気がするのです。
私が考えるホットヨガのデメリット
辞めていった人たちはみな体調を崩して退会していきました。みな「レッスンは楽しいし続けたいけれど」とも言っていたのが印象的でした。
そこで私なりにホットヨガのデメリットを考えてみました。
- 水分をたくさん摂るのは体に(腎臓に?)負担がかかる
- 軽い熱中症になりながら運動をしているのと同じ
- ホットヨガで痩せたり冷え性を改善はできない
- 心拍数が上がり心臓に負担がかかる
ホットヨガでは汗を大量にかくため、たくさんの水分を摂るようにと促されます。見ているとだいたい、500ミリリットルのペットボトルの水を2本飲んでいる人が多いようです。
ホットヨガに限ったことではなく、昔から水分を多くとる健康法は存在します。1日に2リットルの水を飲むといいというので、普段あまり水を飲まない私も挑戦したことがあります。
しかし人にはそれぞれ必要な水分量があり、一概にはどれだけの量が良いとは言えないのでは?と思います。
もちろんホットヨガでかいた汗の分は水分を摂らなければならないでしょうが、そもそも大量な汗を強制的にかき、その分の水分を補填するというのは必要なのかと疑問も湧いてきます。
また、腎臓の数値うんぬんという件に関しても、大量を水分をろ過することで腎臓に負担がかかるのでは?と素人考えではありますが不安になってきます。
ホットヨガスタジオの室温は?
それから、一口にホットヨガといっても室温は様々で、ジムによっても設定温度が違うようです。
LAVA | 35~38度 |
RIZAP【ボディメイクホットヨガ】 | 35度 |
カルド | 35~40度 |
比べてみて初めて知りましたが、私が通っているホットスタジオは38度のプログラムが多いことがわかりました。
そんな高温多湿のレッスンに毎日のように参加していれば、体調を崩すのも当然のような気がしてきました。
ホットヨガをすれば痩せる?
また、ホットヨガにダイエット目的で通おうとする方も多いと思いますが、経験から言えばホットヨガでは痩せないといえます。
というのも、私がジムに入会してから体重・体脂肪ともに減らせたのは、筋トレと有酸素運動のおかげだからです。
私が通っていたジムでは筋トレや有酸素運動エリアがあるにもかかわらず、多くの女性がホットスタジオが目的で来館していました。
そのホットスタジオをメインで利用していく多くの方たちは、入会当時と体重・体脂肪ともに変わっていない人が多かったです。
もちろんそれは、痩せることが目的ではないとか、運動はするけれど食事には気をつけていないなど、ホットヨガとは関係ない方も多いと思われます。
私が見ていて痩せた人は、有酸素運動をしてからホットヨガをしていた方たち。
有酸素運動で脂肪を燃焼させ、ホットヨガで体をほぐす、という感じでしょうか。
ホットスタジオのプログラムは、あくまでも楽しみの一つとして続けています。
特に筋トレのあとのホットスタジオで行うストレッチは、体が通常よりもほぐれるような気がしてとても気持ちがいいものです。
それでもホットヨガを続けていくには
ホットヨガは体調を崩すもの・・・というような印象を与えてしまったかもしれませんが、決してそうではないということをお伝えしなければなりません。
温かく湿度が高い場所というのはお風呂と同じで、体や心が緩む特別な空間でもあります。しかし温度や湿度が通常の場所よりも高いという点ではいくつかの注意が必要となります。
ましてやその中でエクササイズを行うわけですから、インストラクターに促されるだけでなく、自分がどんな状態で辛くなるのか、どこまでやってしまうと苦しくなるのかということを見極めることが大切だと感じています。
長くホットヨガを続けてきて、一緒にやってきた会員の多くが体調を崩して退会していきましたが、そうならないようにするための、私が感じたいくつかのポイントをあげてみます。
自分の体に様子を聞いてみる
当たり前だけど無理はしない
体調に変化を感じたら勇気を持ってスタジオ出る
疲れを感じたらホットスタジオを休む
サウナが苦手な人は気をつけたほうがいい
レッスン中、インストラクターさんからも「苦しくなったら無理をせずいったん外に出て涼んでください」と言われます。
自分はどんなに熱くて辛くても、周りの人たちはみな頑張っている中、一人だけ扉を開けて外に出るというのは結構勇気がいるものです。
しかし、温度や湿度の感じ方は本当に人それぞれです。中には「暑ければ暑いほど楽しい!」という人もいます。うらやましいけれど私には無理。
でも無理をして続ける必要な全くないのです。勇気を持たなくてもOK、苦しくなったら自分を守るためにいったん外に出て体を冷やせば済むだけのことなのです。
そう考えるとサウナが苦手な方は気をつけたほうがいいかもしれません。私も昔からサウナが苦手で1分も入っていられないのですが、そんな中で(サウナほどの暑さではないにしても)エクササイズを行うのですから、体に負担がかかるのは当然のことだと言えます。
こんな風に、自分を知ってさえいればホットヨガのデメリットは十分避けられるのです。
ホットヨガのデメリットは続けるための心得として知っておこう
長くホットスタジオプログラムに参加し続けてきましたが、今でも週4~5回通い続けています(2020年に退会)。その理由は何と言っても楽しいからにほかなりません。
なんだかんだいっても汗をかけばスッキリするし、その時だけではあったとしても体が温まるのは心地が良いものです。顔見知りの人たちと一緒にエクササイズする喜びも感じられます(人見知りの私であっても!)。
これからもホットヨガは続けていくつもりです。
ただし、以前のようにがむしゃらにプログラムに参加するのではなく、自分の体の声を聞きながら無理をしない範囲で細く長く続けていこうと思っています。
そうすればホットヨガを続けることは決してデメリットではなく、心身ともに健全な状態を維持していくことのできる趣味となっていくでしょう。
ホットヨガのデメリットとは決して悪いことではなく、長く安全に楽しく続けていく上での心得として知っておくと捉えるのが良さそうです。