HSPの気質がある私にとって、耳から入ってくる情報に少々過敏になっているところがあります。
外出しても自分にとって耳障りな音や話し声の音量などがあり、モヤモヤとした気持ちで過ごさなければならない場面も多々あります。
また、ぐっすりと眠りたいのに、近隣の早朝の乱暴な雨戸の開け方で目が覚め、そのまま眠れずに目覚ましをそっと消す・・・ということもしょっちゅうでした。
ここで問題なのは、そういった一般的な常識に欠ける人たち(外出時における声のボリュームを考えなかったり、雨戸を開けるのに他人に迷惑ではない時間帯を考えない人たち)に対し、懸命に常識的に生きようとしている人たちが我慢を強いられるということ。
今の時代、正しい注意をしても逆恨みされてしまうようなニュースも耳にするにつけ、結局は「我慢する」という選択をしなければなりません。
ましてや先ほどの近隣の家のことなどは、例えその家が常識を逸していたとしても、今後の生活を考えると波風を立てたくないと思ってしまうのは当然のことでしょう。
長年これらのことにモヤモヤとし続けてきましたが、あることに気づいたおかげでこういったことから解放されるようになりました。
それはイヤホンと耳栓です。この二つさえあれば、他人にイライラさせられることがなく、むしろ他人に目が行くこともなく自分の世界に集中できることがわかったのです。
HSP気質ならイヤホンや耳栓を味方につけるべき理由
これまで自分の性格を、「気にし過ぎ」と解釈していました。
これは自分でもそう思っていたし、周りからも親からもそう言われて育ってきたからです。
しかしこれは気にし過ぎの性格ではなく、HSP気質だからということがわかりました。
例えばレストランに行っても、一度隣の人の話す声が耳に入ってしまうと、こちらかあちらが席を立つまで、気にしないようにしても聞き続けてしまうことになります。
知りたくもないのに隣の席に座った見ず知らずの人の悩みや日常を知る羽目になってしまうのは、とても苦しいことです。
もちろん、誰が隣に座ったからと言ってすべての人の人生が聞こえてきてしまうわけではないので、外出時における一般的な声の音量を超えている場合において、そういったことが起きるのかなと感じています。
話す声が大きい人というのは少なからずいるわけですが、それが一般常識的なレベルを超えていたとしても、「もう少し静かに話してもらえませんか?」と声をかけるのはとても勇気がいることです。
当然のことながら私にはその勇気はなく、その場をそっと去るか、それが出来ない場合はその時間をイライラしながら過ごすことになります。
長い間、自分が他人にそう感じることを「私が気にし過ぎるから悪いんだ」と思い、気にしないように努力をしてきました。
しかし当然ながら努力でどうなるものでもありません。そのたびに自分を責めてきました。
また、周りの人が何気なく言う「結構気にし過ぎる性格なんだね」という言葉にも傷つけられていました。自分でもわかっていることなのに直せない、それを他人に言われるのは苦しいことでした。
極めつけは親。
この性格は私が小さいころから「気にし過ぎるからダメなんだ」「気にし過ぎだから直せ」と言われ続けてきたので、「あぁ、そうなんだ。私は気にし過ぎだからダメなんだ」と疑問にも思わずにここまできました。
でも自分んがHSP気質だということが分かった時の、あの解放感は今でも忘れられません。そうか、そうだったんだ。じゃぁ仕方ないんだと思えた時、体から力が抜けたような気がしました。
HSP気質だとわかったのなら、対処法を考えればいいだけ。努力や根性で改善の必要なんてないのです。
そしてその対処法がイヤホンと耳栓でした。
イヤーマフで失敗
イヤホンに関しては、普段から音楽を好んで聞くという習慣がなかったため、特に意識してきませんでした。
ただジムに入会してマシンでランニングをする際、マシンについているテレビを見るために久しぶりにイヤホンを使いました。 イヤホンで音楽を聞くこともあまりない生活です。聞きたい音楽がアマゾンプライムにあればパソコンで聞いたり車のオーディオでBluetoothで聞いたりしています。 ただ、最近ジ ... 続きを見る
taotronics bluetooth イヤホンイヤホンを買ってみたら便利過ぎてもう手放せないかも
その時はただ単にテレビの音を聞くためだけの目的でしたが、次第にランニングをしているとコードが邪魔になってきたため、コードレスのイヤホンを買うことにしたのです。
そして使ってみてわかったのが、
今のイヤホンってこんなに周りの音を遮断するんだ
ということです。
と言っても、私がそれまでたまに使っていたのはiPhoneに付属していた類のイヤホン程度ですから、そう感じたのかもしれません。
そしてイヤホンで音楽を聞きながら思ったのは
これは音楽を聞くだけではなく耳栓代わりとしても使えるのでは?
ということでした。
以前、子供が受験期の際に「集中して勉強したい」というので「イヤーマフ」というのを買ったことがあります。
これは子供が自分でアマゾンで「これが欲しい」と指定してきたもので、私は「へ~、こういうものがあるんだ~」と驚いた記憶があります。
子供もしばらくはイヤーマフを使っていましたが、しばらくすると使うのをやめてしまっていたので聞いたところ、締め付けで頭が痛くなるとのこと。
ならば・・・と私が使ってみたのですが、子供の言う通りに頭がガンガン嫌くなってきてしまい、結局そのままお蔵入りとなってしまいました。
そんな経験があったため、軽さや締め付けのなさがない上に得ることのできる今のイヤホンの遮音性にはとても驚きました。
そして、イヤーマフでなくても、こんなに軽くて手軽に持ち歩けるものが遮音性の高いことに、希望すら感じました。
以来、音楽を聞くというよりも周りからの雑音を遮断するという目的でイヤホンを使用するようになりました。
とはいえ、音楽を流さずにイヤホンをしているよりも、小さい音でもいいので音楽を流していた方がより遮音性が高いので、スマホの充電が気にならない時には音楽を流しつつ遮音しています。
ぐっすり眠るための耳栓
日常生活においてはイヤホンで対応できますが、私がもう一つ、どうしても静かな環境を求めていることと言えば就寝時です。
元々眠りが浅く、小さな音で目が覚めてしまうとその後なかなか眠りにつけなくなるタイプなので、半分は諦めています。
ただ何度も書いていますが、早朝の乱暴なシャッターを開ける音や、これまた早朝からの(朝の5時台)車内の掃除機かけに、諦めを通り越し狂気すら感じ、これは自分の身は自分で守らなければと、少々大袈裟のようではありますが真剣に対策を考え始めました。
そこで思い出したのが耳栓の存在。寝ている時にイヤホンは邪魔になりますが、耳栓ならまさにもってこいのシチュエーションです。
使ってみた耳栓3種
これまで何種類かの耳栓を使ってきました。
最初は選び方がわからなかったため、 Amazon や楽天のレビューを片っ端から読み総合的に評価が高いものを選んでみました。
MOLDEX モルデックス ゴーイングリーン
まず一番最初に使った耳栓は、「モルデックス ゴーイングリーン」です。
実はこれは数年前に使ったもので、写真は残っていません。
初めて使った耳栓だったので、これが遮音性があるのかないのか、また密着感がいいのか悪いのかなどが全くわかりませんでした。
こんなものなのかな、まあまあ遮音性はあるような、でも思ったほどでもないようなという、あやふやな感覚でもありました
MOLDEX モルデックス メテオ ちいさめ
今回改めて選んだのは、同じくモルデックスの「メテオ 小さめ」という耳栓です。
最初の経験を活かし、小さめのサイズを購入してみたものです。最初の使用の時から感じていたことではありますが、どうしても耳から出てしまう感覚が否めませんでした。
そしてその後、それは私の使い方が間違っているのではなく、私の耳の穴のサイズが小さいのだということに気づいたのです。そこで小さめと表記のある耳栓を選んでみました。
こちらな同じモルデックスということで使用感は同じでした。しかしやはり「小さめ」というだけあり、耳により入れやすいように感じました。
ピップ イヤーホリデイ ペン型 ソフトな耳せん
そして最後に紹介するのはピップ イヤーホリデイ ペン型 ソフトな耳せんです。
装着の仕方も図で説明されています。
洗えるというのも魅力です。
レビューを読み込んでみたところ、ピップというエレキバンで有名な日本の会社から女性向けの耳栓が発売されていることを知りました。
そこで早速購入して使ってみたところ、私の耳の穴にぴったりとフィットしたのです。
使い始めこそ心もとない柔らかさと小ささに不安を感じましたが、いざ使ってみると、その不安は全てが良い方向に作用しました。
ピップの耳栓と、モルデックスのメテオと比べてみたところです。
このイヤーホリディを使ってみて、これでやっと私の耳栓探しの旅は終わったと感じました。
今後は劣化の兼ね合いを見ながら買い替えていくつもりでいます。また、今後さらに良い商品が登場してくれるのも楽しみにしたいと思います。
耳栓を使ってみるとよくわかりますが完全に遮音はできません。しかし以前のように外部の音が気にならなくなったことに気づきます。
もちろん耳栓をしていても人の話し声は聞こえるし、話しかけられた時は気づくし、目覚ましの音も聞こえるので全ての音がシャットアウトされたわけではありません。
例えば、これまでは同じ寝室で寝ている夫のいびきで何度も目が覚め、その度に眠れなくなりイライラさせられたのですが、今は聞こえていてもその聞こえ方がソフトになったといったらいいでしょうか。
耳栓を使ったことで、お互いが嫌な気持ちにならないで済むというのは助かります。
総合的におすすめする耳栓は
今後、また新たな耳栓が発売されることもあるでしょうが、今のところ総合的におすすめできるのはピップ イヤーホリデイ ペン型 ソフトな耳せんです。
特に私のように耳の穴が小さい方に向いていると思います。先ほども書いたように、モルデックスに比べると反発力がソフトで心配になりますが、使い続けるとこれくらいの方が耳に優しいのがよくわかります。
耳栓のデメリット?
私にとって、耳栓を使いだしたことはこれからの人生を豊かに変えたといっても過言ではありません。それほど耳栓が生活に根付いてきました。
私にはメリットだらけの耳栓ですが、デメリットをあげろと言われたら以下のようなことでしょうか。
完全に消音するわけではない
外した後もしばらく耳に違和感が残る
耳の中が痒い(ウレタンでアレルギー?)
これらはデメリットというよりも、耳栓に完全な遮音性を求めてはいけない、ということでしょうか。
本当に完全に遮音したいのであれば、多少値段のはるノイズキャンセリングなどを使用すればいいのかもしれませんが、そこまでの遮音性を求めていないならば耳栓はピッタリです。
耳栓を外したあとしばらく耳に違和感が残るというのは、耳に痛みが残るとかそういう類のことではなく、一晩中耳栓を装着していたことにより外しても耳が圧迫されているような感覚がある、ということです。
これは時間が経てば消えますが、気になる方は気になるかもしれません。
またちょっと不安になることといえば、耳栓をはずしたその後、耳がしばらく痒い感覚があるということでしょうか。
私は花粉症のアレルギーがあるので、もしかしたらアレルギーか何かなのかもしれません。
耳栓の素材は発泡ウレタンのようですが、この点に関してはメリットの方がはるかに上回っているため、私にとってはあまり気にならない事です。
ただ皮膚が弱い方や特定のアレルギーを持っている方は、レビューをよく読んだり、またはお医者さんに確認するなど慎重にしたほうがいいのかもしれません。
耳栓のまとめ
完全な遮音性はありませんが、耳栓をしているのとしていないのでは、私にとっては大きな違いです。
人の声等が聞こえるのは安全面に関しても必要なことだし、アラームの音も聞こえるので寝過ごすこともありません。
と言っても最近私は目覚まし時計を使っておらず、もっぱらスマートウォッチのバイブ機能で快適に目を覚ましています。 Apple Watchが発売されてからというもの、いわゆる「スマートウォッチ」というものが定番化してきたように思います。 新しいもの好きの私もスマートウォッチに興味はあった ... 続きを見る
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時々使う目覚ましのアラームの音も、耳栓のおかげで聞こえ方がマイルドになるので、以前のようにビクーッとして目覚めることはありません。
要するに、耳栓をそうちゃくしていることで生活するのに聞こえなくて困った不便はない、ということです。
私は HSP の気質があるということを知ってから、色々なことが対処できるということがわかり気持ちが晴れたようになりました。
その一つとして、他人の出す音が気になってしまうということをイヤホンや耳栓で対処できると分かったことは本当に嬉しかったです。
これからもイヤホンや耳栓をうまく場面場面で使いつつ、快適に過ごしていけたらいいなと思っています。